2020年11月 釣行記

1112日(木)

居るには居るけど、なかなか食わない今シーズンの青物ですが、
ジギング船の釣果を見ていると、ポツポツ釣れていますね。
まだまだ本調子ではないものの、夕方に一時的に活性が上がり、パタパタ釣れるようです。
青物よりも、今年は異常にサワラが多いみたいですね。
食わない青物を狙うよりも、夕方以外はサワラをメインで狙った方がいいですね。

ただ、問題はやっぱりあの「歯」。掛けてもとにかく取れない・・・
個人的には、私が釣る海の魚の中では「イチニを争う美味な魚」だけに、
どうしても釣りたい!けど、HITしても目の前でブチブチ切られます・・・><
バラすだけならまだしも、ジグまで持って行かれる・・・
本当に「天国と地獄のような釣り」で、心臓に悪いですね。
「サワラカッター」とも言われる歯の対策を練って、今回はリベンジすることにします。
さて、具体的にはどうするか?

@テールフックを付ける。
Aフロントフックは、リーダーに歯が干渉しないよう、ベリーショートにする。
Bリーダー結束部分は、ローリングスイベルを2連結にする
Cリーダーは1.5pほど編み込みして補強する。
Dアシストラインは、歯に強いザイロンにする
Eなるべくテールに掛けるように、ワンピッチジャークはやめて、早巻きとストップがメイン
Fテールヘビーのジグで、なるべくジグを横向かせないようにする。

これだけやれば、万全?と思うのですが、この段階では机上の空論。
実際にやってみないとわかりません。さて結果はいかに??

今回はグリにメジロが大量にいる京都北部と迷いましたが、兵庫北部にします。
決め手は、やっぱりヒラマサです。
前回、全く反応のない私の横で、タテ釣りで大型のヒラマサをボコボコに釣っていたからです。
メジロは食わないときは何をしても食わないけど、ヒラマサはちょっと違います。
時々反応する魚も居るので、粘ればなんとかなるかもしれないので、
居ると分かれば、心が折れずにシャクり続けられます^^;;

この日は風はないものの、前日のうねりが残って、波予報が1.1メーター後、0.6メーター。
ちょっと出船を遅らせて、一気に80メーターラインまで走ります。
朝はヒラマサ狙いで、いつものタックルで狙ってみます。
時々、大きなイワシらしき反応が出て、フィッシュイーターらしき反応が通り過ぎますが、
グリに付いている魚ではないので、水深もあるし、なかなか足が速くて捕まえきれません。
開始から1時間経ってようやくHIT〜と思ったら、一瞬で切られてしまいました・・・><
どうやらサワラみたいです。
サワラ対策に寄せると、今度は青物の食いが悪い上に、掛かりも悪いので、もう一度ジグを付け替えて狙うこと1時間。
HIT〜と思ったら、また一瞬で・・・><
開始2時間でジグを2個ロストしてしまいました。
本当に何度も何度もブチブチ切られて、いい加減頭にきますね。
こっちの頭もブッチン5秒前ですワ。
ちょっとこれは本気でシバかなあきませんナ!!

どうやら青物はやる気ないみたいなので、ここで考えてきたサワラ対策タックルに変えます。
ここからまた1時間シャクって、中層でようやくHIT〜。
サワラはすぐに分かりますね。
重くなったり、軽くなったり、悪く言えば引きがとっても「下品」。
見えるまではすんなり上がってきて、目が合った瞬間、凄い勢いで、ボートの周辺を走り回ります。
そのスピードたるや、凄まじいですね。
「海のスプリンター」と言われるヒラマサよりも速いのでは?
目で追うことも難しいくらいのスピードです。
いつ切れるか分からないので、もうヒヤヒヤ。
時間を掛ければ掛けるほどリスクは上がるので、焦る焦る。
タモを片手にファイトしなくてはいけないので、ミニボートでは取り込みは困難を極めます。
せめて針掛かりの位置だけでも確認出来ればいいのですが、それすら見えないほどに速い。

まぁ、近くでみてたら、滑稽な姿でしょうね。
両手にタモと竿を持って踊っているようにしか見えないと思います。
散々、いいように踊らされて、なんとかキャッチ出来ました^^
見るとテールフックに掛かっていました。
それが分かっていれば、もう少し踊らずに済んだのに・・・
とはいえ、ようやく遅い遅いリベンジです^^;;
たまりに溜まった借りを「倍返し」にしなくてはなりません。
とりあえず、今日は3回、シバく予定にします。

底付近の反応は無視して、中層を走る反応に絞って、反応が出たら、即フォール。
無くなれば即移動。するとまた中層でHIT〜これもサワラの引きです。
同じように、散々水面で暴れて、散々踊った後に無事GET〜^^
今度はフロントフックに掛かってました。
これでキャッチ出来たということは、どうやら「サワラ対策」は効果があるようですね!
さて、あと1回シバかねば!

午後からは青物の活性も上がってきました。
メジロとサワラが交互にHITしてくる感じですが、メジロはやっぱり掛かりが悪いですね。
フロントはショートの1本だけなので、アタってもなかなか乗らないし、
乗っても、バラシ多発で、なかなかバイトの数の割に、釣果が伸びません。
サワラは目の前までは来るんだけど、取り込みでバラシ連発。
ただ、やっぱり対策のおかげで、切られなくなりました。

結局、T沖の80100メーターの狭いエリアで一日やりきりました。
結果はサワラ3、メジロ4
なんとか目標の3シバキ達成できました^^

今回はジグを2個取られましたが、それよりもキャッチ数が上回ったので、一応リベンジは成功かな?
何より、必死に考えた対策が、間違っていなかったみたいなので、良かったです。
次は、もうちょっと安心してファイト出来るので、キャッチ率も上がると思います^^

ジギング船の釣果を見ていましたが、やっぱり苦戦してますね。
トリプルボギーや女神さんが西に走った所を見ると、京都北部は良くなかったんでしょうね。
兵庫で正解でした^^
一船でメジロ5ヒラマサ5、サワラ8ぐらいかな。
やっぱりどこに行ってもサワラが多いのと、青物はポツポツみたいな感じですね。

下の画像はキープしたサバフグです。
サバフグは無毒で、調理も簡単かつ美味しいので、当然キープします。
捌こうと思って、よく見ると、なんだか様子が違います。
じつは一口にサバフグと言っても、種類があって・・・

ネットで慎重に調べると、いつも釣っている無毒の「シロサバフグ」とは違い、
これはほとんどが無毒らしい「クロサバフグ」です。
日本では確認されたことはないそうですが、東シナ海では、
稀に筋肉に弱毒、肝臓に強毒の個体の報告があるようです。
食べても問題はないのでしょうけど、そんなリスクを冒してまでは・・・

しかし、似ているので、判別も難しいですね。
自分は「クロサバフグ」の存在を知っていたから良かったものの、知らなければ、食べていたかもしれません。
今回もキープした時点で、一次審査はパスしているので、考えたらコワイですね。
青物の反応が出て、ちょっと焦っていたとしても、もっとしっかり見なくてはいけませんね。

更に怖いのは、「ドクサバフグ」というフグも居ます。
こちらも似ている上に、これは強毒なので、食べたら完全にアウト!
最悪、ご臨終で、運が良くてもタダでは済まないレベルみたいです。
ひえ〜コワイコワイ><

夜は円山川でシーバスを狙いましたが、ハネのバラシがあっただけでした。
ここは雨が降ってナンボですね。
周囲が街灯で明るい上に、工事がやたら多くて、工事用のライトもあって、
デカいのが釣れそうな雰囲気が無かったので、2時間で終了としました。

釣果
サワラ8085pまで3本 メジロ6065pまで4本 他ハマチ





1118日(水)

うーん、やっぱりサワラは強烈に美味いですね〜^^
けっこう個体差もありますが、いい魚だと、もう全身トロ!
これを炙って刺身で食べると、思わず唸りますね〜^^
皮の香ばしさと、魚の脂が口の中で広がって、そりゃ、もう・・・^^
サワラは鮮度落ちが早いので、完璧に処理しても、せいぜい翌日まで。
となると、市場やスーパーでは買うことすらできません。
そんなサワラが釣れているとなると・・・迷うまでもなく!

もちろん今回も兵庫県北部でサワラメインで狙います。
ジギング船の釣果を見ていると、青物が芳しくないようなので、
今日は朝から青物は捨てて、サワラ専用のタックルで行きます。

朝イチはT沖からスタート。
ウロウロしながら、魚の反応を探しますが、うーん・・・群れが完全に抜けましたねTT
ほとんど反応が入りません。
ここはグリではないので、いつでも魚が居着いている訳ではなく、
小さな根が点在するポイントなので、ベイトが居なくなったら、すぐに群れが抜けてしまいます。

広範囲に点在する根をくまなく探しましたが、唯一HITしたのはまさかのメーターオーバーの特大のアカヤガラ^^;;
ま、美味しいのでころはこれでいいのですが・・・^^;
3
時間ほど頑張りましたが、ヤガラ1本はさすがにヤバイ。

ここで、ポイント移動して、ライトジギングでお土産を取りに行くことにします。
行く途中で、いい反応が出たので、すぐさまフォール。
70クラスのサワラGET^^
ちょっと小さいですが、本命のサワラが取れて、とりあえず、ホッ^^。
ま、完全にラッキーパンチですけどね^^;
この日は活性が低いですね。
ここのところ、天候も安定しているからか、潮が緩くて、魚は完全に「休日モード」で、やる気ゼロな感じです。

ライトジギングで、ジグの上にメバル用のスクリューテールを付けると、
なんなと拾えるハズなんだけど、この釣りでさえ、ほとんどアタりません。
いかにも!というベイトの反応が出ても、完全スルーです。
最後は実績のあるポイントを何度も流して、なんとか、35pほどのアコウを2本取れました^^;

お土産も取れたので、後はサワラ狙いで沖の80メーターラインで心中することにします。
青物は夕方に活性が上がるパターンが多いのですが、この日もやっぱり時合は夕方の一瞬でした。
何度も流して、散々無視され続けたポイントなのですが、急にスイッチが入ってからは入れ食いモード。
バタバタっと78本ほどHITしましたが、バラシが多いのと、
時合にチンタラ神経抜きまでやっていたからか、結局、追加出来たのはサワラ1、ハマチ1だけでした・・・><

釣果
サワラ : 82pまで2本  ハマチ、アコウ35pまで2アカヤガラメーターオーバー







1126日(木)

兵庫と京都と迷ったけど、今回は京都にしました。
決め手はグリの存在ですね。
どちらに行っても、事前の情報では芳しくないので、ま、消去法ですワ。
京都は大きなグリがあるので、いつ行っても、とりあえず魚は山盛り居るので、モチベーションは続きます。
なかなか口を使わないけど、大群の中には、変ったヤツもいるハズです。
その変ったヤツを釣る作戦ですね^^;

朝一番はグリに行きますが、
こんな有名なグリがガラガラな時点で、いかに釣れていないかがすぐに分かりました。
山盛り反応はあるものの、完全無視のダンマリを決め込んでいるようです。
ジギング船も1時間ほど横を流してましたが、諦めて、深場に行ってしまいました。
ジギング船が入ると言うことは、魚探の反応はメジロなんでしょうね。

ま、ここまでは「想定内」です。
ここからはちょっとずつ移動しながら、
何万、何十万?という大群の中から、変ったヤツを探します。
すると、やっぱり魚の世界にも変人?変魚?は居るもんですね〜
簡単には食わないけど、1
時間に1回ぐらいのペースでバイトがあります。
ただ、ほとんどすっぽ抜けか、即バラシで、取り込みまでは至りません。

原因は、ショートバイトと、サワラ対策しているからというのが大きいのは分かっていても、
ここもサワラが多いので、なかなか怖くて、青物仕様には戻せません・・・><
バイトがあるのに、フッキングしないのは、
完全にセッティングのせいなので、原因を検証することにします。

前回にサワラ対策として、7つの対策を書きましたが、
それを一つづつ解除していくと、ようやく、見えてきました。
それは?
ジグにローリングサルカンをスプリットリングで2連結して、リーダーと結束してますが、
この場合は、ローリングサルカンまでをベイトと認識しているようです。
ジグの長さが約10p、ローリングサルカンの長さが6pとすると、
魚は16pの細長いベイトだと認識しているようです。
魚はベイトの頭からバイトするので、サルカン部分にバイトしているのでは?
当然、そんなところにフックはないので、掛かりません。
試しにサルカンの一番上、(ジグの6p上)にアシストフックを付けると、
今度はがっちりフッキング!
ようやくメジロ1本取れました^^
が、時すでに遅し。

日が傾いてきたので、タイムリミットで強制終了となりました。

最後に1本取れただけなので、まだまだ断定は出来ないものの、大きなヒントになったと思います。
サルカン部分をベイトと認識しているのならば、リーダーとの結束部分を食いに来るので、
サワラ対策はほとんど意味がないことになるばかりか、
特に青物のフッキングも悪くなるので、最悪なのかもしれませんね。
サルカンは魚から見えすぎなのかもしれません。
サワラ対策もまた振り出しに戻ってしまいましたTT
サワラ対策しつつ、ある程度青物も掛かるセッティング、来年に向けて、本気で考えます!

夜は恒例の由良詣で。
左岸の橋の下流に入りますが、水が澄み過ぎて、気配が全く!!
唯一HITしたのは、まさかの自己新記録更新魚でした!!
(決してルアーが大きい訳ではありません)

釣果
メジロ1





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